交通事故の発生状況

日本における交通事故の発生状況はどのようになっているのでしょうか?

実は、交通事故の発生状況については、毎年、警視庁の交通局が報告書を作成し、一般の方へも公開しています(詳細はこちら)。

平成27年3月19日付で発表された報告書によると、平成26年度の交通事故件数は前年度と比べ減少、死傷者数にいたっては14年連続の減少となり、負傷数も10年連続で減少しているようです。交通事故時の死亡率でいえば、0.7%という低い数字が出ています。

しかし、減少幅が年々狭くなっていることなどを課題とし、交通事故情勢は依然厳しい状態との評価をしています。

地域によっては死傷者の増加も

日本全体で見れば交通事故件数、交通事故死傷者・負傷者数は減少していますが、地域によっては死傷者数が増加している地域もあります。

特に、大都市圏に増加傾向が見られ、東京においては、平成27年7月時点で(速報値による情報)、すでに前年度よりも多くの死傷者数を出しており、このままだと今年度は前年度と比べ死傷者が増加する見込みとなっています。

全体の統計だけを見れば減少傾向にありますが、冒頭のように警視庁の交通局は交通事故情勢を厳しい状態と評価し、現実に東京のように死傷者が増加している地域もあることから、減少傾向という言葉だけを真に受けないようにしましょう。

交通事故は注意によって回避できるものも

交通事故のほとんどは、避けようのない状況のもとで起きてしまう事故が多いといえますが、注意によって回避できたという事故も数多くあります。

特に、交通ルールを守らなかったために起きてしまった交通事故は過去にも数多くあり、こういった事故は、1人1人が交通ルールを守ることによって回避できたはずの交通事故と言えます。

交通ルールを守っていれば交通事故が全く起こらないというわけではありません。
守るべきものは守り、体調不良や睡眠不足といった状態で自動車に乗らないなど、交通事故を起こさないために注意すべきことは他にも多岐にわたります。

自身が被害者・加害者にならないためにも、日頃の注意が散漫にならないように気を付けましょう。

交通事故に巻き込まれたら専門家に相談を

交通事故の被害に遭われてしまった場合は、事故発生直後の対応に気を配り(詳しくは「事故発生直後の対応」)、正当な損害賠償を受けるためにも、専門家への相談を検討してください。

専門家であれば、一般の方が持ちえないような法律の専門知識を武器に、自身の遭った被害に見合うだけの損害賠償請求を実現することも可能です。